家の中で最も不潔な所というか、不潔になり易い所はどこだと思われますか。トイレというのは正解ではないですね。もっと注意すべきは実は台所の排水口なのです。

ここには肉や魚などの生モノを料理した水や煮汁や食べかすなど雑菌の繁殖に絶好のものが毎日毎日流れ込みます。ちょっと油断をすると排水口がぬるぬるしてきますが、このぬるぬるこそが雑菌の塊なのです。放っておくと悪臭がたちこめます。
家庭の奥さまはこのぬめりを抑えるために、アルミ箔でボールを作って入れたり、薬剤を入れたりと色々と工夫努力をされています。しかしより本質的な問題は、従来の流し台の排水口の構造そのものが雑菌が繁殖しやすい構造であったと言えそうです。
流し台のメーカーさんでもこのことが理解されるようになり、お気づきの方もおられると思いますが、最近の製品では排水口の形状が変わってきています。
ここで在来品の問題点をちょっと見てみましょう。

図解にあるのが在来品の構造です。排水口の本体はワイド180の深い筒になっています。この筒の底に防臭ワンがあり下水の臭いや虫が上がってこないようにしています。その上に大きな水切り籠があり、籠の上に黒いゴムの菊割れフタで籠の中の生ゴミが見えないようにしています。
さてここに一つの問題があります。水切り籠が大きいので生ゴミが溜まりがちになります。菊割れフタで直接見えないから油断していると生ごみの腐敗が始まり、雑菌が繁殖します。
こまめに掃除すればよいと言われればその通りなのですが、まず籠そのものが洗いにくい、さらに排水口本体は塩ビ製ですが、この筒の内側にびっしりと雑菌、ぬめりがこびりつきます。この筒も実に掃除しにくいものです。この筒まで毎日洗うことを要求するとすれば、いささか荷重だと思います。

流し台の新しい製品では、おおむねこの排水口が大きく改良されています。
また、流し台本体を買い替えなくとも、口径が180の排水口をお使いなら新型のものに取り換えることも可能です。
サンエイというメーカーから発売されているH6561Sという排水口をご紹介します。本体も水切り籠もオールステンレスで従来の菊割れフタに相当するフタも半月型のステンレスで衛生的です。実際に使ってみましたが掃除しやすいことは確かです。負担にならないですね。
ただ、あるお母さまがおっしゃっていました。「どんな良いものでも掃除しなけりゃ一緒だわ。ウチの娘ときたら……」。ま、まあ、それはそれ…(^^;
その他、メーカーでは排水口が浅くなった分、シンク下の収納が広く使えるとも宣伝しています。

もうすぐ、ムシムシした梅雨時もやってきます。どうでしょう。この際、排水口を取り換えるというのは。カメさんのお店では取替工事をお受けしています。

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カテゴリー: 生活

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