お客さまから「トイレの水が急に止まらなくなった」とのお電話に駆けつけてみると、ブルーレットの塊がサイフォンの流出口にはまり込んでいるという例が少なくありません。お客様がご自分でタンクの中に入れたもののようです。商品名が「いれるだけ」となっていたりしますが、タンクの中には何物であれ異物を入れるべきでないと思います。特に新しいタイプの便器では構造が複雑になっていますから、さらに大変なトラブルをもたらしかねません。

お客様がブルーレットをお使いになる理由はトイレを美しく使いたいということだと思いますが、カメさんちではブルーレットを使いません。

重曹とクエン酸によるトイレ掃除

カメさんの所ではもっぱら「重曹」を使っています。重曹は脱臭にも良いので、朝、小さじ1杯分の重曹を百均で買ったミニチュアのバケツに入れてトイレの壁に掛けておきます。そして夜、寝る前のトイレ使用後に脱臭に使っていたミニチュアのバケツの重曹を手洗口に少々振りかけ、残りを便器のボールに振りかけておきます。こうすると手洗口や便器が黒ずんだりせず、水垢も付きません。
便器の陶器部の汚れは「クエン酸」水でスプレーしてトイレットペーパーでさっとふき取るだけです。トイレの汚れは時間が経つほど取れにくくなります。トイレ使用中、もしくは使用後各自が気が付いた汚れをさっとふき取っておれば、後で特にトイレ掃除の時間など取る必要はなくなります。

トイレは健康管理の大切な部屋

ただカメさんちでブルーレットを使わないもっと積極的な理由があります。それは「トイレは健康管理のための大切なところ」という位置づけをしているからです。
カメさんちでは毎日のウンチや小便の色や形や量などの状況を観察しています。どうか尾籠な話と顔をそむけないでください。ガンなどの早期発見に不可欠なことですし、その日の体調を知って一日の行動を調整していくことは大切なことだと思います。
ですから、洗浄水が濃いブルーに染められてしまえば、そのような微妙な観察はできなくなります。
とはいえ、カメさんちは水道屋ですから、お客さまがブルーレットを使うことを批判はしません。ある有名な文化人が雑誌のコラムで「おのれの排泄物が見えてしまう現代の便器の構造はけしからん。そういうのは日本の奥ゆかしい文化が理解できていない」(取意)と述べていました。あるいはジョークとも思われますが、人それぞれに美学がありますから、それぞれの美学、生き方に異議を唱えるつもりは毛頭ありません。
ただ、「トイレは汚い場所だ」という観念は違うように思います。トイレはむしろ汚くしてはならない場所ですね。{健康のため}以外に、昔から、トイレは家の中で「一番落ち着く場所」「ひらめきが起こる場所」そして時に「泣きに行く所」であったのです。
そんな大切な場所をきれいに使いたいですね。

 →お問い合わせ

カテゴリー: 生活

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です